インナーマッスルとアウターマッスルの違い|役割・効果・自宅でできる鍛え方

はじめに:まずは「体を支える筋」と「動かす筋」を知るところから

「インナーマッスルとアウターマッスルは何が違うの?」「それぞれどう鍛えればいいの?」
そんな疑問をお持ちの方は多いと思います。結論からお伝えすると、インナーマッスルは“姿勢と安定”を担う深層の筋肉、アウターマッスルは“出力と見た目”をつくる表層の筋肉です。どちらか一方では十分な効果が出にくく、両方をバランスよく育てることが、ケガを防ぎながら効率よく体を変える近道になります。
本記事では、役割の違いから、自宅でできる具体的な鍛え方、よくあるつまずきポイント、効果的な週間メニューまで、やさしく丁寧にまとめました。今日からのトレーニングにそのままご活用ください。
1. インナーマッスルとは?—体の“内側”から姿勢と呼吸を支える筋
特徴と役割
インナーマッスルは、体幹や関節の奥深い位置にある小さな筋群です。目には見えにくいのですが、次のような大切な役割を担っています。
- 姿勢の安定(体幹の固定、骨盤・背骨の支持)
- 関節の安定(動作のブレを抑える)
- 呼吸の補助(腹圧の調整で呼吸が深く)
- 内臓の支持(内臓の位置を保ち、動作を快適に)
代表例:腹横筋・多裂筋・内腹斜筋・骨盤底筋群・腸腰筋・肩のローテーターカフ など。
期待できる変化
- 背中や腰の張り・だるさが軽くなる
- 呼吸が深くなり、動きがスムーズに
- 猫背・反り腰・巻き肩などの姿勢のくせが整いやすい
- 体の中心が安定し、ケガの予防に
2. アウターマッスルとは?—“動きと見た目”をつくる主力の筋
特徴と役割
アウターマッスルは体の表面に近い大きな筋肉で、動作の主役です。
- 関節を動かす力(押す・引く・持ち上げる など)
- 体の形を作る(ボディラインの変化がわかりやすい)
- 消費カロリーの底上げ(活動代謝の向上)
代表例:大胸筋・広背筋・僧帽筋・大腿四頭筋・ハムストリングス・大殿筋 など。
期待できる変化
- 見た目のハリ・ボリューム・引き締まりが出る
- 日常動作が軽くなり、疲れにくい
- 消費が増えて、ダイエットの後押しに
3. インナーとアウターの“本質的な違い”
観点 | インナーマッスル | アウターマッスル |
---|---|---|
主な役割 | 姿勢や関節の安定、呼吸の補助 | 関節運動・出力・見た目の変化 |
動員特性 | 低負荷・持続的・細やかな制御 | 中~高負荷・はっきりした収縮 |
効果の見え方 | 姿勢・動きの安定、疲れにくさ | 筋量・ライン・パワーの向上 |
鍛え方のコツ | ゆっくり・正確・呼吸連動 | 適正負荷・可動域・フォーム徹底 |
ポイント:どちらか一方だけでは非効率です。**「安定(インナー)」×「出力(アウター)」**の掛け算で、やさしく確実に体が変わります。
4. 自宅でできる:インナーマッスルの鍛え方
4-1 ドローイン(腹横筋)
- 仰向けで膝を立て、全身の力を抜きます。
- 鼻から吸って、お腹がふくらむのを感じます。
- 口から細く長く吐きながら、お腹を薄くへこませます。
- 7〜10秒吐き切る → 休憩 → 10回目安。
コツ:腰や肩が浮かないよう、骨盤はニュートラルに。呼吸を止めないこと。
4-2 プランク(体幹全体)
- 肘を肩の真下、つま先立ちで体を一直線に保ちます。
- 10〜30秒 × 2〜3セット。
コツ:腰が反れたり、お尻が上がり過ぎないよう注意。お腹を“背骨に寄せる”意識です。
4-3 ヒップリフト(骨盤底筋〜臀部)
- 仰向けで膝を立てます。
- 息を吐きながら骨盤を転がすようにお尻を持ち上げ、2秒キープ。
- ゆっくり下ろす。12回×2〜3セット。
コツ:もも裏や腰に偏らないよう、お尻に意識を送りましょう。
5. 自宅でできる:アウターマッスルの鍛え方
5-1 クランチ(腹直筋)
- 10回×3セット
手順:仰向けで膝を立て、みぞおちを折るイメージで上体を少し丸めます。
コツ:首に力を入れず、おへそを見る角度でOK。反動を使わないこと。
5-2 スクワット(大腿・殿部)
- 10回×3セット(慣れたらダンベルで段階的に)
手順:足は腰幅、つま先と膝の向きをそろえ、股関節からお尻を後ろへ。
コツ:背中はフラット、足裏全体で床を押します。浅めから始めてOK。
5-3 ヒップヒンジ(デッドリフトの基礎)
- 12回×3セット
手順:胸を軽く張り、股関節を折る動きで上体を前傾→戻す。
コツ:腰を反らせ過ぎず、中立を保つ。もも裏〜お尻に効かせます。
6. 週3で無理なく:おすすめメニュー例(30〜40分)
Day1(体幹+下半身)
- ドローイン 10回×2
- プランク 20秒×3
- スクワット 10回×3
- ヒップヒンジ 12回×3
- もも裏・お尻のストレッチ
Day2(姿勢づくり)
- ヒップリフト 12回×3
- サイドプランク 15秒/側×2
- リバースランジ 10回/脚×2
- クランチ 12回×2
- 胸椎回旋ストレッチ
Day3(全身連動)
- バードドッグ 10回/側×2
- ゴブレットスクワット 10回×3
- ヒップヒンジ 12回×3
- プランク 30秒×2
- 股関節・背中のモビリティ
運用のコツ
- 休憩は45〜75秒。呼吸を整えてから次へ。
- 2〜4週ごとに回数を+1、または負荷を少しだけ増やす。
- 痛みが出る角度や負荷は避け、気持ちよく効く範囲で。
7. よくある質問(FAQ)
Q1. インナーマッスルは鍛えても意味がわかりにくいのですが…
A. 見た目の変化は地味でも、姿勢の安定・疲れにくさ・フォームの安定に直結します。結果的にアウターの成長とダイエット効率を引き上げます。
Q2. アウターばかり鍛えるとどうなりますか?
A. 関節の安定が追いつかず、肩・腰・膝への負担が増えやすくなります。インナーを最低限セットで取り入れてください。
Q3. ダイエット目的なら、どちらを優先すべきですか?
A. 初期は、インナー5:アウター5の同時進行がおすすめです。姿勢が整うほど動作効率が上がり、消費も伸びます。
8. 安全に効果を高めるための注意点
- 呼吸を止めない:とくにインナー系は「吐く」意識が効果を高めます。
- 可動域は無理しない:痛み手前で止め、なめらかなコントロールを。
- フォーム最優先:回数や重さより、正確さを大切に。
- 休息と栄養:睡眠・たんぱく質・水分をしっかり。継続の体力になります。
- 痛みが続く場合は中止:自己判断せず、専門家にご相談ください。
9. まとめ:土台(インナー)×出力(アウター)で、やさしく確かな変化を

- インナーマッスルは、姿勢・呼吸・関節の安定を担う“体の土台”です。
- アウターマッスルは、動きと見た目をつくる“主力のエンジン”です。
- 両者をバランスよく鍛えることで、疲れにくく、ケガをしにくく、続けやすい体に近づきます。
まずは、ドローイン+プランク+スクワット+ヒップヒンジという基本の4点セットから。週2〜3回、やさしく続けるだけでも、2〜4週間ほどで「姿勢が楽」「動きが軽い」といった変化を感じやすくなります。
また、インナーマッスルとアウターマッスルは、どちらか一方ではなく、バランスよく鍛えることが健康的な体づくりやダイエット成功のカギです。
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